宇宙の漂流物、ネジ

夢と浮世を行ったり来たりしているライトワーカーです。

七号食のはなし(前編)

ハローサムシング。
ネジです。


今日は「七号食」について。


七号食とは、玄米のみを食べて10日間過ごすデトックス方法です。
期間中は、お酒もカフェインも砂糖もダメです。
玄米と一緒に食べてもいいのは、塩とゴマ。あと、味に飽きたら梅干し一個、たくあん少し。
普段の自分の行いから考えると行い凄い修行!です。
それから、玄米は50回以上噛むことになっています。
(一回の食事にすごく時間がかかる…普段いかに噛んでいなかったかわかりました)

そして、10日間の七号食が終わったら、4~6日間、回復食をとります。
体がビックリしないように、徐々に他の物を食べていきます。
(例えば11日目は、玄米+具なし味噌汁)

 


七号食は、以前から知っていたのだけど、食事制限なんて絶対辛いし、絶対の絶対の絶対に無理!と思っていました。(お酒を10日も飲めないなんて)
それが2月の末あたりから、
「七号食をするべき時がきたのでは」
ってなんとなく、でも、何度も、思うようになりました。

 


その理由の一つは貧血。
もともと貧血もちなんだけど、去年あたりからちょっと酷くなって、食物から鉄分を吸収していない感じ。
調子が悪くなったら鉄分入りラブレか、鉄分入りジョアを飲むようにしていたのだけど、どうも私はあの甘い乳酸菌飲料が苦手。
かといって鉄剤を飲むと便秘になる。厄介。。。
腸の調子が良くなったら、鉄分の吸収問題が解決するかも。と思いました。
しかし、ここで問題が。
玄米の、「体の中の不要なものを体外に出すデトックス効果」をもたらす成分といわれているフィチン酸は、デトックス効果が素晴らしい代わりに、体の中の鉄分の吸収も妨げるので玄米と鉄分の多い食材はいっしょに取らない方が良い、と言われています。
ん?じゃあ、玄米だけだったらどうなの?
もし、期間中に貧血がひどくなったら中止することにしました。


もう一つの七号食をしようと思った理由は花粉症。
七号食で花粉症が治るとは、どこにも書いていないのだけど、免疫と腸の関係とか、食と免疫の関係の本などを読んで、もしかしたら、と思って。


さらに。円形脱毛症も治らないかなと思って(欲張りか)。
以前ここのブログでも紹介しましたが、西式甲田療法(小食と運動の療法)で円形脱毛症を直したという話があって、いつか甲田療法を取り入れて小食にしたいと思っていました。七号食はずっと玄米を食べることで、食への意識が変わったと言っている人も多く、七号食で食べ物への執着が変化するかも!少しずつ小食にしていくことも可能かも。
10日間はお酒も飲めないし、毎日の晩酌しなかったら体がどう変化するのかにも興味がありました。

 

 

 

 

※試しにやってみようと思う方は、きちんとした書物やサイトをみてくださいませ。
私は七号食がつらい時に、思いつく限りの検索ワードで調べてみました。ブログなどを見ていると、人によってルールはまちまちでした。途中で不安になったり辛くなったりする時期がくるかもしれないので、王道を調べたうえで、自分なりに工夫するのが良いかと思います。


例えばこちらにルールが載っています。
https://www.yuwaeru.co.jp/shop/genmai/7gou/003.html
回復食についてはこちら。
https://www.yuwaeru.co.jp/shop/genmai/7gou/collum/text-7gou3.html

 

それで、色々な人のブログを読んでいて、参考になったり、不安が解消したり、自分と全然違う様子の人もいたりして、とても参考になったので、私も記録を残しておこうと思いました。
(七号食中は毎日、記録をつけると、自分の変化がわかって面白いです)

 

というわけで、1日目からの記録を書いていこうと思います。
10日分の食べたものと、感じたことを書きました。
長くなったので、前後編に分けて、「回復食と感想」については次回のブログに書きます。

 


★1日目(3月1日)

昼:玄米クリーム(玄米50g分) +醤油、ごま塩、梅干し
おやつ:玄米200g +ごま塩 

夜:玄米200g +ごま塩、梅干し


※玄米クリームとはミルで玄米を粉砕して、水を加えて煮て、糊状になったら出来上がり。私は50gの玄米に350mlの水くらいの分量で作ります。10分くらいでできて簡単で、ポタージュのようでおいしい。間違えて(いつもの癖で)醤油を垂らしてしまった。
※初日は玄米にゆでた小豆を入れて炊きました。玄米臭さが小豆を入れると柔らぐけれど、次から面倒くさくなってやらなくなった。

 

初日はどんな感じだったかというと、玄米を食べた直後から、低血糖のようになって体がザワザワしていました。玄米を食べたばかりなのに、おなかが減った感じがすごい。おなかが減っているのではなくて…これが低血糖か。という感じ。ちょっと気持ち悪い感じもする。食べてもおなかが減っていることに軽く絶望感がある。たくさん食べても満腹感もあまりない。玄米を50回噛んで食べたら顎が疲れた。
花粉症は今年は、時々くしゃみが出る、鼻水も時々、目や喉がかゆいといった程度。これからひどくなるのかどうかという感じ。花粉症の薬は飲まずに様子を見ることにする。

 

 

★2日目(3月2日)

朝:玄米50g

昼:玄米350g +梅干し、ごま塩

夜:玄米クリーム(玄米50g分) +ごま塩

体重:前日比+0.7㎏ (トータル+0.7㎏)


体重は前日に比べて0.7㎏増えていた。朝起きたら顔がむくんでカエルみたいになっていた。昨日塩分摂りすぎたか?玄米があっていないのか?体重が減ると思っていたので、この日はとても落ち込んだ。
朝、時間がなくて50gしか食べられなかったら、11時30分頃、おなかがグーグーなる。勢いで昼ごはんに350g食べたら顎が痛い、口の中も玄米のえぐみのようなものが残って気持ち悪い。
玄米は基本的にいくら食べてもいいということだけど、目安の量は600gということなので、なるべく最初の方は600gくらい摂るようにしようと思う。これから玄米に雑穀や小豆を入れるかどうか悩む。(この頃は、2日目は玄米に飽きて、食べたくなくなってしまったらどうしようと悩んでいた)
それから、夕方ごろ、宿便のような、変なうんこが出る。緑色の。これは胆汁が一気に出たときにこうなる気がする。いろいろネットで調べたら、緑便が出たという人の話を(やっと)一つだけ見つけて、私だけじゃないなら、こういう事もあるんだろうと思った。
頭が米ぬか臭い。

 

 

★3日目(3月3日)

朝:玄米200g +ごま塩

昼:玄米100g +ごま塩

おやつ:玄米クリーム(玄米50g分)

夜:玄米がゆ(炊いた玄米100g) +ごましお

体重:前日比-0.3㎏ (トータル∔0.4㎏)


鼻がすごく敏感になっている。隣でチョコレートを食べている人がいれば、そのチョコが生チョコっぽいやつだ、とか、そういう感じでわかる。誰かコーヒー飲んでるな、とか。
おなかがすいたような、何か食べたいけれど、何を食べたらいいのかわからない感じ。
疲れやすく、なんとなくだるい感じ。これは七号食を体験したいろいろな人が言っていたので、これか、と思った。
口の中が鶏小屋のような味がする。玄米のエグミみたいなものが気になりだして、玄米食べたくないなあと思う。
それで、玄米をゆでておかゆにしてみた。まずそう、と思っていたけど、これが案外おいしい。汁の部分はスープみたい。かすかに旨味もある気がする。というわけで、ここら辺から、歯ざわりが違うものしか食べたくない期に突入する(早い)。
お腹がゆるい。この日も緑便がでる(この後、期間中ずっと緑色だった)。

 

 

★4日目(3月4日)

昼:玄米クリーム(玄米50g分) +ごま塩
  玄米おかゆ(炊いた玄米100g) +ごま塩

おやつ:玄米おかゆ(炊いた玄米100g) +ごま塩

夜:玄米おかゆ(炊いた玄米100g) +ごま塩
  玄米五平餅 +塩

体重:前日比—0.2㎏ (トータル∔0.2㎏)


今まで、朝食を食べないで調子が良かったので、7号食中も朝食をやめることにした。無理して食べなくても大丈夫そうだし。
朝から頭が痛い。
体がとても冷える。カロリーが足りないのかな?と思ってカロリーを調べたら玄米600gで990Kcalだった。これは冷えてもしょうがないなと思う。もっと暖かい季節にやればよかったと後悔をする。なぜか体重も減らないし。頭痛で弱気になっている。
「なんでこんなこと、始めちゃったんだろう」とか「糖質制限ダイエットとかあるのに私は糖質のみを摂取していて大丈夫なのか」とか色々、ぐるぐる悩む。
スーパーに行く用事があったのだけど、普段は食べたいと思わない「アメリカンソフトクッキーマカデミア」というクッキーの前から離れられなくなってしまった。行動も思考もちょっとおかしくなっていた。
他の人の体験談を読んでいると、便の匂いがしなくなった、と言っている人が多いのだけど、私は植物のような沼のような匂いがする。毒素をため込んでいたせいなのか、鼻が敏感になりすぎたのか。

※玄米五平餅とは、玄米ご飯を半ごろしにして、丸めてフライパンで焼いたものです。表面がカリカリしていて焦げた風味がおいしい。

 

 

★5日目(3月5日)

昼:玄米クリーム(玄米50g分) +ごま塩
  玄米おかゆ(炊いた玄米100g) +ごま塩

おやつ:玄米甘酒

夜:玄米200g 海苔3/4枚 ごま塩

体重:前日比―0.4㎏ (トータル-0.2㎏)

 

朝からひどく頭が痛い。殴られたような痛み。吐き気もする。うろたえる。これが、瞑眩反応というやつか…かなりキツイな…と思って瞑眩反応が出た人のブログなどを探して何とか持ちこたえる。これが何日も続くようなら中断したほうがいいレベル。喉も首も、なんだか体中が痛い。調べていたら、普段、糖分をたくさん摂取する人は頭痛になりやすいそう。私はお酒の飲みすぎかも。
頭痛の原因は低血糖だから、玄米甘酒を飲むと治る、と書いてあったので、すぐに仕込んで、昼過ぎに少し食べてみたら頭痛がずいぶん楽になった。グルコースはえらい。
頭痛の間に考えていたのは、「ここから中断しても、お腹がビックリするから急に色々食べるわけにはいかないし、そうなったら味噌汁飲むくらいしかできないし、結局続けるしかないじゃん」とか思っていた。瞑眩反応は怖い。

※玄米甘酒の作り方
①玄米を一合、水を3カップ入れおかゆモードで炊く
おかゆに水を2カップ入れ、こめ麹500gを入れ、まぜる。
③炊飯器のふたをせず、フキンをかぶせ、保温モードで8時間保温する

 

 

★6日目(3月6日)

朝:玄米甘酒

昼:玄米300g +ごま塩、海苔

おやつ:玄米甘酒

夜:玄米200g +塩、海苔、梅干し1個

体重:前日比-0.5㎏ (トータル-0.7㎏)


朝は調子が良かったのに、朝の体操(チベット体操と筋トレ)をしたら頭痛が始まってしまった。筋トレで糖を消費したのかもしれない。筋トレはやめてストレッチにしたほうがいいのかもしれない。
午後も頭痛い。玄米甘酒も効かない。でも昨日のようなひどい頭痛でもないので何とかストレッチをしたり歩いたりしてやり過ごす。
実は4日目に買い出しに行ったときに、ゴマを買ってくるのを忘れて、ゴマがなくなりそうになってしまった。無くなったら買えばいいんだけど、私は山奥に住んでいるので、なかなか買い物に行けない環境におるのです。痛恨のミス。で、海苔を食べてよいことにしてみた。そうしたら、海苔って、すごい旨味があるんですね。いままで、「おにぎりを包むもの」ぐらいにしか考えてなかった。ラーメンの海苔は邪魔だから先に食べてた。こんなにおいしいって知らなかったです。海苔で玄米がだいぶ食べやすくなりました。海苔えらい。塩がなくても、海苔ひとかけらで玄米が食べられる。
4日目ごろから感じていた、「なんでこんなことしてるんだろう」みたいな、不安感は減ってきた。折り返したからかも。別のもの食べたいという欲求もだいぶなくなってきた。

 

★7日目(3月7日)

朝:玄米100g +海苔、塩

昼:玄米甘酒

夜:玄米200g +海苔、塩
  玄米甘酒

おやつ:白菜の漬物


今日は住んでいる地区の宴会があって、私は普段、よく飲む人なので、一口も飲まないのは不自然だよなと思って、いろいろ考えた末、マスクをしていって「花粉症がひどいのでお酒を止めている」ということにした。それで、お酒は飲まずに済んだ。お湯をもらってちょっと飲んで、白菜の漬物もちょっとだけ食べた。おいしかった。宴会でお茶もジュースも飲めないのは結構きついです。
あと、お湯の匂いがすごく気になって、お湯もあまり飲めなかった。カルキ臭というか。鼻が過敏なのも結構しんどい。
頭痛は多少痛いけれど、ずいぶんマイルドになった。空腹もそんなにひどく感じることもなくなってきた。

 


★8日目(3月8日)
 
昼:玄米200g +海苔、塩
  玄米甘酒

おやつ:玄米100g +海苔、ごま塩、
    玄米甘酒

夜:玄米200g +海苔、ごま塩

体重:前日比-0.4㎏ (トータル-1.5㎏)


頭痛は更にマイルドに。違和感ぐらいのレベル。
心が穏やかになっている気がする。玄米菜食の人はこういう心境なのかな。
普段、食べる、食べたいっていう感情は、食欲を満たすため、という以外に、舌を楽しませるためとか、頭を鎮めるためとか、なにか心の物足りなさを埋めるために食べたり飲んだりしていることも多い。甘いものもお酒もカフェインも。それが七号食で一気にストップするから、抵抗もあるし、そのあとはあきらめの境地になるのかも。でも、諦めのもっと先には、また別の感覚、<物足りなさを食べ物で埋めない>とか、<物足りなさ自体が幻だと気づく>とか、があるのかも。そう考えると、七号食は瞑想とかに近い効果があるのでは、とか考えた。
玄米を食べているだけなのに、なんだか哲学的なことを考えてしまう。

 

★9日目(3月9日)

昼:玄米200g +海苔、塩

おやつ:玄米甘酒
    玄米100g +海苔、塩、梅干し(半分)

夜:玄米100g +海苔、塩、梅干し(半分)

体重:前日比—0.5㎏ (トータル-2.0㎏)


時々頭痛がやってきて、サッと引いていく感じ。
心が穏やか。これをどう維持するかを考えている。七号食を終えても、食べすぎたら一日七号食をすると良いとかいてあるブログを見たので、今後も体の調子を見ながら調節していこうと思う。11日目の回復食の具なし味噌汁は、体にとってどれくらい負担になるんだろう。最初の頃は、回復食の味噌汁がとても楽しみだったけれど、後半になったら、そこまで期待して楽しみにしている感じでもなくなってきた。玄米以外のものを食べたい!という感覚がだんだん薄れてくる。おいしそうなものを見て「食べたい!」って思う欲望も穏やかになった。

 

★10日目(3月10日)

昼:玄米100g +海苔、塩 

おやつ:玄米100g
    玄米甘酒
    玄米トースト3枚

夜:玄米200g +海苔、塩、ゴマ

体重:前日比-0.3㎏ (トータル-2.3㎏)


いよいよ最終日。10日間ずっと体温が上がらず寒かった。時々頭痛はある。便秘になったり下痢になったりはせず、毎日緑色のうんこが出ていた。
回復食を食べ始めたらどう変化していくのか楽しみ。花粉症については、マスクしなくても過ごせる。目や喉がかゆい感じはあるけれど、鼻水決壊とか、くしゃみ連発とかそういうのはない。
低血糖については、最初の数日は、血の気が引くようなザワザワした感じがあったが、後は頭痛のみとなった。そういえば、子供のころから黒糖やチョコレートを食べると頭痛を起こしていたから、血糖値が急に上がるのが苦手な体質なのかもしれない。玄米だけ食べていても、50回も噛むことで、でんぷんがグルコースになったものが急激に血糖値をあげるのかな。

 

10日間の七号食の記録はここまで。
回復食とまとめについては次回へつづく。